これからの歯科治療は、セラミックインレーを使ったセレック治療。

ドイツから来た‘セレック’。魅力的な治療です。

セレックとはドイツで開発された機器ですが、コンピューター制御によって歯の修復物を制作するシステムです。これにより歯形を制作する必要がなくなり、歯科技工所に依頼することなく歯科医院で作製できるため、ほとんどの場合、約1時間という非常に短い時間でセットできます。通院の手間がなくなる利点があり、また料金がリーズナブルになります。金属ではなく上質なセラミックを使っているので、金属アレルギーの方にはおすすめです。

セレック治療の流れを教えます

セレック治療の流れを見ていきたいと思います。まずは通常の歯の治療(虫歯の部分を削るなど)を行います。その後、3D光学カメラを使用して口腔内を撮影します。するとパソコンのモニター上に患部の歯列が表示されます。そのモニター上で歯の形や噛み合わせなどの調整をすることができ、セラミックの色を実際の歯の色とを合わせることができます。これらをモニターで行うことができるので負担がまったくありません。設計されたデータを元にセラミックブロックから削り出し歯に埋め込みます。ここまでで通常1時間ほど、驚くほど早く治療できますね。

これからの時代、詰め物は銀歯からセラミックに

奥歯の虫歯治療で、削った後に歯形をとって作る詰め物(インレー)は、通常‘銀歯’が用いられます。噛む力が加わるため強度を重要視するため、今までは金属が使われてきました。しかし、最近の技術の進歩により、セラミックが多く使われるようになりました。セラミックを使う利点として、‘見た目の良さ’が挙げられます。銀歯では周りの歯との違いが明確で、明らかに詰め物をしていることが他人にわかってしまいます。セラミックは周りの歯の色に近い色を出せるので、周りの目を気にすることがありません。またセレックにより作られたセラミック・インレーは、15年後の生存率が93%と非常に高い確立で残ることが判明しました。耐久性においてもセラミックの良さがあがっています。

セレックは耐久性が高く、処置もスムーズで経済的などのメリットがあるとされる、セラミックを使った歯科治療の新しい形です。